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ア・ラ・カルト 〜役者と音楽家のいるレストラン〜(あらかると やくしゃとおんがくかのいるれすとらん〜)は日本の演劇。 演出・吉澤耕一、構成・白井晃、台本・高泉淳子、音楽監督・中西俊博。 1989年の初演以来、毎年12月の1ヶ月間、東京都の青山円形劇場と大阪府の大阪ビジネスパーク円形ホール(旧MIDシアター)で公演されている。 2009年、第17回スポニチ文化芸術大賞優秀賞を受賞。 == 概略 == 青山円形劇場の完全円形オープンスペースで360度どの角度からでも楽しめるという特色を生かした演劇である。 クリスマスの夜のフレンチレストラン「ア・ラ・カルト」を舞台に、訪れた客達が繰り広げるドラマを、単品料理(a la carte)に例えて描いたオムニバス形式の物語である。 ”役者”の白井晃、高泉淳子、陰山泰が様々なキャラクターを演じ、バイオリニスト中西俊博を音楽監督として迎え、”音楽家”の生演奏と共に芝居が進行される。 1999年からはゲスト出演者(visitor)が参加することによりストーリー展開の幅が広がった。 主催はこどもの城。1989年の初演以来、毎年末恒例の上演を記録し、近年東京・大阪併せ、丸1ヶ月の公演となっている。 フレンチレストランの開店から閉店までを舞台に、男と女の恋愛や家族にまつわる情景のショート・ショートを単品料理に例え、各エピソードをコース料理の提供順に準えて綴る。「役者と音楽家の…」というサブタイトル通り、ミュージシャンもレストラン専属のバンドとしてこの芝居の重要な役割を占める。 劇中で繰り広げられるエピソードの中には馴染みのキャラクターが来店し、お馴染みのやり取りをコメディータッチを交えて繰り広げたり、ショータイムと呼ばれるコーナーにて、各出演者がそれぞれ意外な一面を見せるキャラクターに化けての登場とシャンソン、JAZZ、POPS、ダンスなどを織り交ぜ舞台に華やかさを添える場面などもあり、この舞台の一番の呼び所となっている。 近年ではショータイムで登場するキャラクターに花束を渡す客の増加が著しく、2006年より「フラワーボーイズ」と称したギャルソン達が会場の花を回収するようになる(2007年にはvisitorの筒井道隆も若葉マークを携えて参加)。 20周年である2008年は、ショータイムの内容を充実させる目的と、花束を手渡す事の習慣化に対して、劇中の登場人物名義で「手ぶらでお越しください」と事前告知され、間接的花束規制が入る。 舞台がフレンチレストランである事にちなみ、協賛企業の協力により夜の部の休憩時間にはワインのフリードリンクが慣例になっていたが、2006年12月15日公演より、社会事情(飲酒運転撲滅運動など)を反映し、ワインのフリードリンク提供を自主規制。フリーの提供はソフトドリンクに切り替わり、ワインは有料制となった。 2009年、【第17回スポニチ文化芸術大賞】昨年で20周年となった音楽劇「ア・ラ・カルト」は優秀賞を受賞。受賞理由は以下の通り。 「1989年に“開店”。当初は6日間の公演だったが、客足が絶えず2年後には3週間、20周年記念の昨年は1カ月にまで公演が延びた。その人気ぶりと、ほぼ同じメンバーで20年間、上演してきた“演劇魂”で優秀賞。」 2010年には「ア・ラ・カルト2」としてリニューアルオープンした。 この「ア・ラ・カルト2」では、当初からのメンバーであった白井晃、陰山泰は08年の20周年公演をもって卒業という形となり、新たにパントマイマー山本光洋、本多愛也の二名の役者を得て、新装開店となった。 2013年、青山円形劇場の閉館に伴い25周年で終了となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ア・ラ・カルト 役者と音楽家のいるレストラン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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